スケーリング
スケーリングとは、歯の表面の歯垢・歯石などを除去し、表面を滑らかにする治療方法です。歯石の表面はザラザラしているためプラークが付きやすく、付着したプラークが落ちにくくなります。歯石は一度取ってもしばらくすると再形成されるため、定期的に歯科医院で取ってもらう必要があります。歯石を取ることでプラークが付きにくい状態になり、歯周病を改善します。
歯周ポケット掻爬(そうは)術
ポケットの深さが4mm前後という、比較的軽い歯周病の場合に行われる手術です。麻酔をかけ、歯根に付着している歯石や汚染物質と一緒に患部の歯肉をスケーラーという器具で削り取ります。
新付着術(ENAP)
基本的にはポケット掻爬術と同一の術式です。ポケット掻爬術がスケーラーを用いて歯肉を削り取るのに対して、この手術は鋭利なメスを使用します。主に審美的に重要な前歯の軽い歯周病の場合に行う手術です。
歯肉切除術
基本的治療(スケーリング)が終了しても歯肉の腫れが引かない場合に行います。腫れあがっている歯肉を切って取り除き、縫合します。
フラップ手術(Fop)
歯周病がかなり進んでいる重度の場合に行う手術です。まず歯の周囲の歯肉を切開し、目で歯根がよく見える状態にします。こうすることによって、通常では見ることができない部分まで徹底的に歯石や汚染物質を除去することができます。すべての汚れを取り終わったあとに、元どおりに縫合します。