超高齢化時代を迎えた今、はつらつとしたお年寄りが増えています。元気なご高齢者の多くは、ご自身の歯で食事を楽しく味わっているようです。日頃から歯の健康に意識してメンテナンスをきちんと行っていれば、いつまでも歯を残すことができます。
メンテナンスで歯を守る
当院では、むし歯や歯周病で歯を失わないために、メンテナンスに力を入れています。メンテナンスでは、歯磨きでは落としきれないプラーク(歯垢)や歯石を丁寧に取り除き、歯肉を引き締めて、お口の中の環境を整えます。定期的にメンテナンスを受ければ、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療にもつながります。
80歳になっても歯が20本残っていれば、ご自身の歯で食事を楽しむことができます。定期的なメンテナンスで、健やかで幸せな毎日をお過ごしください。
厚生労働省が1989年(平成元年)から始めた「8020運動」。一生涯、自分の歯で食事できるように、80歳になっても20本の歯を残そうという運動です。6年ごとに「8020運動」の達成率を調査していますが、開始当初は7%程度(平均残歯本数4~5本)の達成率でしたが、2005年(平成17年)には平均38.3%(80歳を対象)まで伸びています。
この調査をもとに、厚生労働省では「10年後には、8020運動の達成率を50%まで引き上げる」意向を示しています。
治療したあとの状態を長持ちさせるために、当院では定期検診をおすすめしています。定期検診では、汚れを落とす歯のクリーニングや、本格的な歯のクリーニングであるPMTC、歯ブラシ指導などをとおして、お口の中を健康に保つための処置や指導をします。
お口の中を健康に保つには、3か月に一度の定期検診がおすすめです。歯周病の進み具合によっては、もう少し間隔が短くなることもありますが、患者さまの歯の状態やご都合に合わせながら決めますので、お気軽にご相談ください。
次回のご予約をお取りください
次回の定期検診までに期間があいてしまうと、予約を取り忘れてしまうことがあります。定期検診を終えたその日に、次のご予約をお取りすれば安心です。歯科衛生士がご予定を伺って日程を調整しますので、その場でお決めください。また、ハガキでのご案内も差し上げています。
むし歯や歯周病予防の一番の近道は、毎日の歯磨きです。隅々まで丁寧に磨くことで、お口の中の汚れをキレイに落とし、むし歯や歯周病になりにくい環境を整えてくれます。しかし、どんなにしっかり磨いたつもりでも、歯ブラシがうまくあたらなければキレイに汚れが落ちません。
定期検診では、磨き残しをなくすブラッシング指導を行っています。歯ブラシの当て方や動かし方を、鏡をお見せしながら指導しますので、歯磨きのコツが身につきます。
たった1本の歯ブラシがあなたの歯を救う
皆さまは、普段どんなタイプの歯ブラシをお使いですか?歯ブラシがあなたの歯や歯並びに合っていないと、磨き残しができてしまいます。歯科衛生士が適切なアドバイスをいたしますので、定期検診に来られるときは、お使いの歯ブラシをお持ちください。
まず、歯ブラシの毛の並び方や毛先などを見て、きちんと磨けるタイプかどうか判断します。もし、合っていない場合は、汚れを落としやすい歯ブラシをご紹介します。
デンタルフロスと歯間ブラシでパーフェクトに仕上げる
歯と歯の間に溜まった汚れは、歯ブラシだけでは取れません。歯間ブラシやデンタルフロスを使えば、パーフェクトに落とすことができます。歯磨きの仕上げに、デンタルフロスまたは歯間ブラシの使用をおすすめします。